10月の鋼管の輸出量が前月比36.4%減少して、前年同月比12.4%減少した。輸入量も前月比2.7%減少した。
10月の鋼管の輸出量は17万3115トンで前月比10万トン程度が減少した。これは今年最低で、減少幅もかなり大きかった。米国向けが7万7153トン減少して、他の国向けもすべてが減少した。10月には営業日数が少なかったため、輸出が円滑でなかったことが原因であると見られる。
品種別で見ると、輸出量が前月比増加したのはスパイラル鋼管が唯一であった。これは9月の輸出量が過去最高てあったためで、前年同月比でも減少した。ラインパイプとロール曲げ鋼管の輸出量は増加したが、意味がない。
10月の鋼管の輸入量は4万4435トンで、16年2月以降の最低であった。しかし、これは2月の物量であって、実際には10年以降の最低であると見ても良い。
輸入市場の構造にも変動がない。中国産継目無鋼管と角管が中心で、日本産とヨーロッパ産特殊管と継目無鋼管が輸入された。しかし、10月の継目無鋼管の輸入割合は先月の72%から65%に下落した。
これは中国産角管の輸入量が増加したためである。先月には今年に入って初めに1万トンを下回った中国産角管の輸入量が1万2715トンで前月比42.7%増加した。中国産角管はすでに国内市場で定着されている。
一方、、今年1−10月の鋼管の輸出量は262万3040トンであった。最近の原油価格の上昇で米国のリグ数が再び増加すると予想される。これが鋼管の輸出増加につながると業界は期待している。今年の鋼管の輸出量は300万トンを超えると予想される。
最近にWTOが韓国産輸精管の反ダンピング判定についての訴訟で、韓国側の手をあげた。確かに良いニュースではあるが、米国がじっと座っているわけではなく、安堵できない。
[Korea Steel News]
「KOREA STEEL NEWS」に掲載の記事の無断転載を禁じます。すべての著作権はKOREA STEEL NEW社に帰属します。
|